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まちづくりは、 行政に何かをしてもらうことではない。 一人ひとりが、 まちの未来の当事者になることだ。

まちづくりの主役は誰か。

太田市行政視察で再確認した「まちぐるみ」という力

地域を元気にするために必要なのは何だろう。

イベントだろうか。
補助金だろうか。
新しい施設だろうか。

もちろん、それらが必要な場面もある。

しかし、太田市行政視察を受け、現在、太田市で新たなベース創設へ向けて動いている中で、ボクは改めてあることを感じている。

それは、「まちぐるみ」の重要性である。

まちづくりとは、
イベントや事業を行うことではない。

みんなで、まちの未来を創ることだ。

そして、まちの未来を創るということは、
日本の未来を創ることでもある。

多くの地域では、課題が見つかると
@行政に期待が集まる。

「行政が何とかしてくれる」
「市役所がやるべきだ」

そんな言葉を耳にすることは少なくない。

もちろん行政には重要な役割がある。

けれど、本来のまちづくりとは、行政に頼り切ることではなく、市民も事業者も行政も、それぞれが役割を持ちながら未来を創る営みだったはずだ。

最近では自治体によるカスタマーハラスメント対策も進んでいる。

職員を守るために必要な施策であることは間違いない。

しかし、その背景を見つめると、別の構造も見えてくる。

それは、市民が行政をサービス提供者として捉え過ぎてしまい、自らが地域を支える当事者であるという感覚を少しずつ失っていることだ。

行政職員も地域の一員である。

同じ未来を願い、同じまちで暮らし、同じ課題と向き合う仲間である。

本来は対立する関係ではない。

共に未来を創るパートナーだ。

もし地域課題のほとんどを行政だけが抱え込む構造になれば、職員の負担は増え続ける。

やがて未来を考える余白まで失われてしまう。

人は仕組みをつくり、仕組みは人を育てる。

依存を生む仕組みは依存を育てる。

自立を生む仕組みは自立を育てる。

だからこそ、これからのまちづくりに必要なのは、行政職員の業務負担を軽減しながら、市民や事業者それぞれが地域課題の解決に直結する事業を展開していくことではないだろうか。

ボクが実践と理論化を続けている課題相殺や互助育も、そのための仕組みづくりである。

地域には必ず課題がある。

しかし同時に、その課題を解決できる人もいる。

技術もある。

経験もある。

想いもある。

足りないものを探すのではなく、
すでに存在している力を結び直すこと。

すると課題は重荷ではなく、
新たな役割を生み出す入口になる。

人は欠けているから支え合うのではない。

誰もが役割を持って存在しているから支え合えるのである。

賑やかしは人を集める。

しかし賑わいは人を育てる。

イベントは1日で終わる。

文化は日常となる。

まちづくりに必要なのは、
一時的な盛り上がりではない。

まち全体が未来の当事者になることである。

行政も、市民も、事業者も、それぞれが持つ力を持ち寄り、互いを補完しながら前へ進むこと。

それこそが「まちぐるみ」である。

まちは一つしかない。

国も一つしかない。

そして地球も一つしかない。

だからこそボクたちは、誰かに未来を委ねるのではなく、未来を共につくる側へと歩み出す必要があるのだと思う。

太田市での対話や現場視察を通じて、そんな当たり前でありながら忘れられがちな本質を、改めて教えられた気がしている。

未来は誰かが用意するものではない。

人と人とのご縁の中で育まれ、
地域全体で手渡されていくものである。

だとしたら。

あなたは、このまちの未来を見守る人だろうか。

それとも、未来を創る人だろうか。

その問いを持つ人が増えるほど、この国にはまだまだ大きな希望が残されているような気がしている。

まちぐるみ

まちづくり

地域共創

課題相殺

互助育

▪️プロフィール▪️

2011年、AND-ONを創業。

小規模企業・中小企業に寄り添う独自のブランディング理論「NANOBRAND」を確立。

2019年にNANOBRAND合同会社を設立し、企業支援と地域共創事業を展開。

また、2016年に開設した「三条ベース」では、子どもの居場所づくり、地域交流、高齢者支援、障がい者自立支援、資源循環を組み合わせた課題相殺型コミュニティを実践。

現在はその経験を活かし、中小企業の経営支援、地域活性化事業、社会課題解決型プロジェクトの企画・運営を行う。

企業・行政・市民をつなぐ「仕組家」として活動。

■ 主な実績

・独自ブランド理論「NANOBRAND」を確立

・全国3,000社以上の中小企業支援実績

・中小企業庁「ミラサポ」ベストパートナー賞受賞

・2004年 グッドデザイン賞受賞

・三条ベース、ZUPPE燕三条を開設・運営

・NIKS地域活性化大賞受賞

・新潟大学 地域共創特別演習(三条)非常勤講師

■ 得意分野

・中小企業ブランディング

・経営戦略・事業構築支援

・地域活性化プロジェクト

・社会課題解決型事業の設計

・コミュニティデザイン

・課題相殺モデルの構築

・互助育プログラムの開発

企業の成長と地域課題の解決を同時に実現する「まちぐるみの仕組みづくり」を支援。

高橋 憲示 NANOBRAND合同会社
代表社員 CEO・仕組家

この記事を書いた人
NANOBRAND合同会社 代表社員 兼 CEO(仕組家) 1971年、新潟県三条市生まれ。メーカーでブランディング、商品開発を修得したのち2011年に現法人であるNANOBRAND.LLCの前身の事業、AND-ONを創業する。 社会課題解決型ビジネスで持続可能な未来を実現するため、3000社以上の経営者を支援し、民間企業連携による循環社会の形成や官民協働の仕組みを構築する。 2015年に立ち上げた三条ベースは、社会課題解決をテーマにしたソーシャルコミュニティスペースとなっており年間のべ1万人以上が来場する。現在は行政・団体からの視察受け入れや講演活動を精力的に展開する。
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