自分らしく活かされるためのブランディング

陰陽『幸せを生む仕組み』

陰陽

陰は陽によって補われる。

陽は陰によって補われる。

これが、陰陽の関係

古くは古事記の『国産み』に遡る。

その島に天降(あも)りまして、天の御柱を見立て八尋殿を見立て給ひき。ここにその妹伊邪那美の命に「汝が身はいかになれる」と問い給えば、「我が身はなりなりてなりあはざるところ一ところあり」と申し給ひき。

ここに伊邪那岐の命のり給はく「我が身はなりなりてなりあまれるところ一ところあり、かれこの我が身のなりあまれるところを、汝が身のなりあはざるところにさし塞ぎて、国生みなさんと思ふはいかに」と宣り給へば、伊邪那美の命「しか善けん」と申し給ひき。ここに伊邪那岐の命「さらば我と汝と是の天の御柱を行きめぐりあひて御所(みと)のまぐわひせん」と宣り給ひき。かくいひちぎりて「すなわち汝は右より廻り逢へ、我は左より廻り逢はん」と宣り給ひ。ちぎりをおえて廻りますとき「あなにやし愛少男(えおとこ)を」と宣り給ひき。後に伊邪那岐の命「あなにや愛少女(えおとめ)」と宣り給ひき。各々宣り給ひおえて後に、その妹(いも)に「女を事先立ちてふさはず」と宣り給ひき。しかれども隠所(くみど)に興して御子ひる子を生み給ひき。この御子は葦船に入れて流しすてつ。次に淡島を生み給ひき。是も御子の数には入らず。ここに二柱の神はかり給ひつらく「今我が生め利し御子ふさはず。なほ天の神のみもとに申すべし」と宣り給ひて、すなわち共にまひ上がりて天つ神のみことを請い給ひき。ここに天つ神のみこともちて、太古(ふとま)にうらへて宣り給ひつらく「女をこと先立ちしによりてふさはず、また還り降りてあらため云へ」と宣り給ひき。かれすなわちかへり降りまして、更にかの天の御柱をさきのごと行きめぐり給ひき」・・・・・と『古事記』に記されています。

この一説は、男女の性行に例えられていますが、私は世の中の摂理そのものであると考えます。

イザナキ=なりなりてあまるところ=凸=陽=ブランディング

イザナミ=なりなりてたりぬところ=凹=陰=マーケティング

となります。

となると、「女を事先立ちてふさはず」と宣り給ひき。の部分は

陰=足りない方から求めてはいけない。

というメッセージが浮かんで来ます。

古事記でも、イザナミから求めてしまって失敗し、ヒルコを流した経緯があります。

足りない方から求めることは、現代でいう『セールス、売り込み』です。

セールス、売り込みは、売る側が枯渇している状態であるため『販売し続けないと自らを維持できない』ため、他を侵害してしまうことになります。

陰から求める、それは

枯渇している者が自らを満たすためにする自己満足となり、他を侵害し『争い』や『戦争』の火種にもなりえます。

国産みが出来るはずもありません。

前述したように

陰は陽によって補われる。

陽は陰によって補われる。

一対の存在です。

陰はマーケティング

世の中の課題、ニーズ

陽はブランディング

課題解決のアイデア、サービス、商品、シーズ

となります。

陰が在るため、陽が必要になる。というのはこうゆうことです。

自らを売り込まず、自らを枯渇させず、世の中を考え、理解して、商品やサービスを提供することが『摂理』であり、全ての人類は『世の中に幸せをもたらすためだけに使命を持って生まれてきている存在』なのです。

その証拠に

与えられる側

与える側

どちらになりたいか?

と問うたときに『与える側』と答えてしまう人が大半だからです。

また、与えられる側と答える人もまた、陰の存在として必要なだけなのです。

世の中に、自社の商品やサービスを周知訴求するにつき

A『私のモノを買ってください』

なのか

B『みなさんの求めているのはコレですね』

なのかで意味合いが大きく変わります。

わたしの、3000以上の経営者と対峙してきた見識など必要することなく、みなさんも、どちらが正しいか理解できるのは

根っこはちゃんと理解しているということなんです。

Aの会社は事業が苦しくなり

Bの会社は業績を伸ばします

これは手法ではなく摂理であり、世の法則(仕組み)なだけなのです。

その仕組みを知らず、理解もしようとせず、ひたすらに利己主義に走り、売り込みをしている経営者に伝えておきたいことは

『生命の無駄遣いをするな』

ということです。

いくら、摂理に気付いて『世直し』をする人々が増えても、利己主義に走り他を侵害したり利用したり騙したりする輩が増えると

『理想の未来が来るのが遅くなる』

世の中はいつまでもカオスの中に漂うだけになります。

いま、まがりなりにも現世に生命を頂いたのなら『全員、お役目を果たせ』ということです。

自らの生まれてきた理由を知って、いま、今日やるべきことに全身全霊で集中しなさいということ。

売り込みやセールスに時間を費やすための魂は存在しない。

嫌々仕事をして、世の中に文句を言って、全て他人のせいにするような魂も存在しない。

もし、いま

少しでも自身の心が苦しいと違和感を感じるなら

道を間違えている証拠

なので、はやく今の状態を抜けてください。

そのためには、自分に還れば良い。

自分を変えるのではなく、本来の自分に還るだけで良い。

自分が気持ちの良い生き方をすれば良い。

無理なく、毎日をストレスなく生きれるチカラを得られます。

求めなくても求められるようになります。

いままでの自分では思いもしなかった役目が回ってきます。

それが、摂理の状態であり

ナノブランドなのです。

この記事を書いた人
NANOBRAND合同会社 代表社員 兼 CEO(仕組家) 1971年、新潟県三条市生まれ。メーカーでブランディング、商品開発を修得したのち2011年に現法人であるNANOBRAND.LLCの前身の事業、AND-ONを創業する。 社会課題解決型ビジネスで持続可能な未来を実現するため、3000社以上の経営者を支援し、民間企業連携による循環社会の形成や官民協働の仕組みを構築する。 2015年に立ち上げた三条ベースは、社会課題解決をテーマにしたソーシャルコミュニティスペースとなっており年間のべ1万人以上が来場する。現在は行政・団体からの視察受け入れや講演活動を精力的に展開する。
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