自分らしく活かされるためのブランディング

未来予想図を8時間で

『失敗するのが怖い』

先天性の障がいを持つ小川君の4日間の実習体験を月ヶ丘特別支援学校より依頼され地域活動支援センター三条ベースにて受けました。

失敗するのが怖いから何もしたくない。

彼は、障がいを持つことがコンプレックスで『心の弱さ』を悟られまいと、他者や世間に常に文句を言うことで、自分の弱さをかくそうとしていた。

周りに文句言うけど、自分で何もしていない。
自分の不幸を世の中のせいにする典型的なタイプ

まだ、17歳半分子供
無理もないけど、そうやって擁護する時間もない。

支援学校にも不登校状態で、来年卒業予定の彼は卒業後の予定が『白紙』

いままでの大抵の大人は障がい者というラベルを貼って、多少のわがままを聞いていたようだ。

彼の周辺環境を観察していて、私が汚れ役やらないと誰もやらないなと察したので。

そんな彼に『障がい者扱いをせずに、対等の話をするから甘えを捨てなさい』と敢えて話したところ、自分でも何者でもないのに虚勢を張っているのを恥じていたと、彼は心の中を明かしてくれました。

出来ることを増やそう!
・メルカリで商品の販売方法を覚えた。
・リメイク雑貨の作り方を覚えた。
・社会課題解決ビジネスについて学んだ。

4日間で8時間という限りある時間の中で、出来る限りを教え込んだ。

開き直って障がい者扱いされながら、事業やればいい!と彼は言った。

コンプレックスなんて吹き飛ばせ!先ずは行動だ!

地活三条ベースに最年少の仲間が出来ることになる。
支援学校に通いながら、地活登録することが決まった。

そして、小川君は20歳で起業を目指して、三条ベースで販売とものづくりを学ぶ事を決めました。

彼の夢はZUPPE2をつくることだと言うことです。

ゴミの減量化と福祉リメイク雑貨を融合した『工房』をたてて、全員障がい者の会社の社長になるのが目標となりました。

白紙だった未来に、8時間でちゃんと予想図を描くことが出来ました。

ほんの少し先の未来ですが、彼の活躍で障がい福祉が進化することを全力でサポートして行きますので、よろしくお願いします。

最後に一緒に写真撮ろうぜ!と言ったら喜んでツーショットしてくれました!

地域活動支援センター
三条ベース
https://nanobrand.co.jp/tikatsu/

この記事を書いた人
NANOBRAND合同会社 代表社員 兼 CEO(仕組家) 1971年、新潟県三条市生まれ。メーカーでブランディング、商品開発を修得したのち2011年に現法人であるNANOBRAND.LLCの前身の事業、AND-ONを創業する。 社会課題解決型ビジネスで持続可能な未来を実現するため、3000社以上の経営者を支援し、民間企業連携による循環社会の形成や官民協働の仕組みを構築する。 2015年に立ち上げた三条ベースは、社会課題解決をテーマにしたソーシャルコミュニティスペースとなっており年間のべ1万人以上が来場する。現在は行政・団体からの視察受け入れや講演活動を精力的に展開する。
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