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その施策、地域のため?「まちづくりごっこ」を卒業するための4つの処方箋

その施策、地域のため?
「まちづくりごっこ」を卒業するための4つの処方箋

「他県で成功した事例を導入しよう」「とりあえず有名なコンサルに頼もう」「話題づくりのためにゆるキャラを作ろう」

もし、あなたの街の会議でこんな言葉が飛び交っていたら、要注意です。

それはまちづくりではなく、単なる「まちづくりごっこ」かもしれません。

地域の持続性を奪い、住民の主体性を削ぎ落としてしまう「やってはならない4つの類型」と、そこから脱却するための処方箋をまとめました。

  1. 外部事例の安易な模倣・輸入

他地域の成功事例をそのまま持ってくる手法です。
「〇〇市で成功したから、うちでも」という安易な思考停止は、地域の文脈を無視し、表層的な真似事で終わります。

  • 問題点: 住民の主体性が育たず、「借り物」の街ができあがる。
  • 処方箋: 事例の「結果」ではなく「構造(なぜ成功したか)」を因数分解する。自地域の歴史や資源と掛け合わせ、「土着化」させることが不可欠です。
  1. 行政主導の「名ばかり産官連携」

企業に対して、収益性のないボランティア的な協力を要請する手法です。

  • 問題点: 企業にとってメリットがなく、参加が義務的になり、持続性が失われる。
  • 処方箋: 「お願い」ではなく「投資」の関係へ。企業が本業の利益を出しつつ、地域課題を解決できるビジネスモデルを構築しましょう。
  1. 流行追随型の一過性イベント依存

B級グルメ、ゆるキャラ、聖地巡礼……。戦略なき流行への便乗です。

  • 問題点: 短期的な話題で終わり、祭りのあとには何も残らない。「やった感」という自己満足が最大の敵です。
  • 処方箋: 「ハレ(祭り)」ではなく「ケ(日常)」をデザインする。イベントをゴールにせず、翌日からの生活がどう豊かになるかを設計してください。
  1. 住民に届かない広報物の大量印刷

読まれないと分かっていながら、予算消化のために作り続ける紙媒体。

  • 問題点: 印刷すること自体が目的化し、双方向性が欠如している。
  • 処方箋: 成果は「配った部数」ではなく「動いた人の数」で測る。デジタルを活用し、住民の声が施策に反映される「対話の導線」を作ることが先決です。

🧭 結びに:まちづくりの本質とは

これら「愚行」に共通するのは、地域の主体性・文脈・持続性を無視した“外側からのまちづくり”であることです。
本質的な変化は、表層的な手法からは生まれません。

  • 住民の生活実感
  • 地域の歴史と資源
  • 長期的なビジョン
  • 関わる人の納得感

この4つを軸に、泥臭く積み上げていくこと。

「流行り」を追うのをやめたとき、本当のまちづくりが始まります。

NANOBRAND合同会社
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この記事を書いた人
NANOBRAND合同会社 代表社員 兼 CEO(仕組家) 1971年、新潟県三条市生まれ。メーカーでブランディング、商品開発を修得したのち2011年に現法人であるNANOBRAND.LLCの前身の事業、AND-ONを創業する。 社会課題解決型ビジネスで持続可能な未来を実現するため、3000社以上の経営者を支援し、民間企業連携による循環社会の形成や官民協働の仕組みを構築する。 2015年に立ち上げた三条ベースは、社会課題解決をテーマにしたソーシャルコミュニティスペースとなっており年間のべ1万人以上が来場する。現在は行政・団体からの視察受け入れや講演活動を精力的に展開する。
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