最近、テレビや国会での発言がすぐに大きな話題になることが増えてますよね。
ちょっとした一言が炎上したり、番組が終わったり、議員が吊し上げられたり…。
昔なら見過ごされていたようなことも、今は一瞬で拡散されて、社会全体で「その言葉はどうなんだ?」と問われる時代になっています。
これって裏を返せば、国民の目が確実に厳しく、そして賢くなってきているってことなんです。
SNSやネットの普及で、情報をただ受け取るだけじゃなく、自分で調べたり、比べたり、意見を持ったりする人が増えている。つまり「政治リテラシー」が少しずつ広がってきているんですね。
政治リテラシーっていうのは、単に制度や政策を知っていることじゃありません。
発言の背景を読み解いたり、情報の真偽を見極めたり、「自分ならどう考えるか」を持つ力のことです。これが市民に根づけば、政治家やメディアも安易な発言やごまかしはできなくなる。逆に、リテラシーが低ければ、扇動的な言葉や一時的な人気に流されてしまう。
結局のところ、国を良くする力は一部の政治家や評論家にあるんじゃなくて、私たち一人ひとりの「考え方」と「行動」にあるんです。ニュースをただ消費するんじゃなくて、「自分ならどう受け止めるか」「どう動くか」を考えること。それが積み重なって、社会の方向を決めていく。
だからこそ、これからの時代に必要なのは「政治リテラシーを持った市民」であり、それこそが国を改善するための一番確かなインフラなんだと思います。
道路や電気、通信網が社会を支えるインフラであるように、政治リテラシーは国を動かすための“見えないインフラ”です。
市民が制度や政策を理解し、情報を読み解き、自分の意見を持ち、行動に移す力を持つことで、政治は初めて健全に機能します。
逆に、この力が弱ければ、社会は扇動や誤情報に流されやすくなり、国の方向性も不安定になります。
政治リテラシーは、特別な人だけが持つ知識ではありません。
日々の暮らしの中で「なぜ?」と問い、ニュースを鵜呑みにせず「自分ならどう考えるか」を積み重ねることから育まれます。
その積み重ねが、市民一人ひとりを「社会を動かす主体」へと変えていくのです。
つまり、政治リテラシーは国を改善するための土台であり、未来を築くための最も確かなインフラ。これを整えることこそが、真の民主主義を支える第一歩だといえるでしょう。
NANOBRANDは来春、市民の政治リテラシー向上を目的とした 市民政治塾「さざれ石アカデミアム」 を創設いたします。
本アカデミーは、地域住民が社会課題を自らの課題として理解し、行政任せの姿勢から脱却しながら、共生圏の創設に主体的に関わることを目指す取り組みです。
政治や制度を「遠いもの」としてではなく、日常生活と直結するものとして捉え直し、市民が自ら考え、行動する力を育むことを重視しています。
行政にとっても、市民の政治リテラシー向上は、政策形成や地域運営における協働の基盤を強化するものです。
市民が課題を理解し、建設的な提案や参加を行うことで、より実効性の高い施策の実現が可能となります。
「さざれ石アカデミアム」は、知識の一方的な伝達ではなく、世代や立場を超えた対話と学び合いを通じて、市民一人ひとりが社会の軸となる力を育む場です。小さな石が寄り集まって大きな岩となるように、市民の声と行動が積み重なれば、地域社会の持続可能性と民主主義の深化につながると考えています。
