2025年8月16日
かつて「ESGは儲からない」と言われてきました。しかし無印良品の実践が示したのは、インフレや資源高騰といった課題と、環境配慮という課題がぶつかり合うことで、むしろ新しい競争力が生まれるという「課題相殺」の力です。
この発想はサーキュラーエコノミー(循環型経済)の本質とも重なります。廃棄物や制約を「負担」として扱うのではなく、資源として循環させることで、社会的課題を経済的合理性へと転換できるのです。
いま私たちに必要なのは、この変化を一部の企業の成功事例にとどめず、地域や市民生活の基盤に広げていくことです。そのための仕組みとして「日本互助育プログラム」を推進します。
互いの課題を持ち寄り、相殺し合い、資源として循環させる。そこから生まれるのは、持続可能でしなやかな社会の新しいビジネス軸です。
未来は「課題を減らす」ことではなく、「課題を活かす」ことから始まります。