【仕事と為事】
仕事という漢字は
そもそも『為事』と書く
仕事とは、ただ生活の糧を得るための手段ではなく、為事(なすこと)という使命や役割を果たす行為です。為事とは、己の使命を果たし、世のために貢献することを意味します。行くのが嫌な仕事や、自分に合わない仕事は、本当の意味での仕事とは言えません。それは単なる労働に過ぎないのです。
多くの人々は、食うために働くことを当然のように受け入れています。しかし、真の意味での仕事は、自分自身の使命を果たすことにあります。労働者としてただ働くのではなく、自分の役割や使命を見つけ、それを果たすことが重要です。そうすることで、仕事に対するモチベーションが高まり、人生全体が充実したものとなるでしょう。
日本では古くから、仕事をすることは世の中のために使命を果たすこととされてきました。つまり、仕事はただの労働や収入を得る手段ではなく、社会に貢献するための手段でもあります。この考え方を基にすれば、すべてのビジネスはソーシャルビジネスであるべきです。
ビジネスが社会に対して責任を持ち、貢献することは、企業の持続可能な成長にもつながります。企業が社会のニーズに応え、積極的に問題解決に取り組むことで、顧客や地域社会からの信頼を得ることができるのです。また、社員自身も使命感を持って働くことで、仕事に対するモチベーションが高まり、生産性も向上します。
したがって、ソーシャルビジネスとビジネスを分ける必要はなく、すべてのビジネスが社会に貢献することを目指すべきです。日本の「為事」という概念を大切にし、企業が社会の一員としての役割を果たすことが求められます。これこそが、真のビジネスの在り方と言えるでしょう。