代表メッセージ

代表メッセージ

Message

「個々の役割」が
世の中に活かされる時代

1996年11月6日 親父が天国に旅たちました。
ミュージシャンを目指して上京した愚息を2年前に強制送還させ2年後の事でした。地元の企業で運転手として働いていた僕に叔父が「うちに来い」と言って印刷会社に就職したのは25歳の時でした。

叔父の印刷会社で僕は工程管理の仕事に就かしてもらいましたが、慣れない仕事で納期ミスを連発して決して優秀な社員ではなかったことを覚えています。
当時のスタッフの皆さんには大変迷惑をかけました。

その会社にはイラストレーターがあり、デザインに興味のあった私は仕事の合間を見ては独学でイラストレーターの操作を覚えていき、多少のデザインの仕事をもらえるようになっていきました。
しばらくしてデザインと営業、配送運転手などの雑務もこなしながらデザインと営業を学んでいきました。

地元の工具メーカーに就職したのは30歳の時。
2番目の長女が生まれて、もっと稼いで家計を回さないといけなくなったというのが、3Kと呼ばれる工場に就職した理由です。

慣れない仕事の中で、人生で初めて「モノづくり」という言葉を知りました。
恥ずかしい話ですが、故郷である燕三条は日本を代表する「一大ものづくり」の生産地であることを就職してから知りました。

私の最初の仕事は、工具製作の曲げる工程を担当する「プレス作業員」でした。地味な仕事ではありますが、手順通りに金型をセットして一つ一つ丁寧に確認しながら曲げていかないと不良が出てしまいます。

ただでさえ、利益の薄い仕事に不良を出してしまったら、会社だけでなくお客様や協力工場に大変な迷惑をかけてしまいます。

しかし、慣れない仕事の連続で、日々失敗の繰り返し。悔しくて泣き崩れる日も数え切れませんでした。

商品・サービスは
「世の中のために産まれる」

工具メーカーで営業部長に就任したのは34歳の時でした。
それまでに品質管理や工程管理などの様々な手法を学ばせていただき「現場からのたたき上げ」というと聞こえは良いですが、日々自分で考えて試行錯誤する姿を見ていた上司から引き揚げていただいて、営業職になったのは幸運でした。
そこで、初めてブランディングという言葉に出会います。

燕三条は4000もの製造関係企業がありますが、当時はそのほとんどが「下請け」仕事ばかりで大きな会社から受ける注文で経営をしていました。なので、自社で販売拡大を実現しようと思っても、他社の商品ではそうもいかないため「オリジナル商品」を開発して自社の販売力の強化を展開し始めました。
そこで、日本を代表するブランド構築の先生に指示を仰ぎ、NANOBRANDの基礎を学んで、商品開発をすること3年で36アイテムを世に送り出しました。その頃の商品は今でも量販店やネット通販で流通しています。

なぜ、3年で36アイテムもの商品が誕生したかというと、自分発信で発案したものがなかったからです。商品やサービスは世の中の「困った」を解決するために生み出されます。なので、常にエンドユーザーに目を向けて世の中の「困った」拾いに日々猛進していたから、出来ただけなのだと思います。

燕三条のものづくりの精神を
すべての経営者へ
弊社の社名はNANOBRAND合同会社です。
商標であるNANOBRAND(ナノブランド)は造語です。国歌である君が代の一節に歌われる「さざれ石」をイメージして命名しました。

君が代は千代に八千代に さざれ石の巌となりて 苔の蒸すまで

さざれ石は「すべての人、すべての経営者」であると考えます。
世界はいま、コロナ禍を過ぎて来るべき未来を一つになって考える時代に入りました。そこには貧困、人権、環境などの様々な問題が山積しています。いまこそ、私たちは個々の能力を発揮して世の中に「お役目を果たし活かされる」行動をしなければならないと考えます。

自社の経営に苦しむのは「自分を助けたいから」
世の中に活かされるのは「世の中を助ける人だから」

どちらが経営者として適切なのかは明白です。
当社は、自社の経営に悩み苦しむ経営者の指標となり本来の世の中に活かされる存在になることで、幸せを増やし「存在理由=NANOBRAND」を昇華してもらうために尽力したいと願います。

プロフィール

Profile

高橋 憲示(たかはし けんじ)

NANOBRAND合同会社 代表社員 兼 CEO
2011年に経営コンサルタント事業を開業し、通算3000社を超えるの中小企業をサポートする。
傍ら、2015年に三条市田島に駄菓子屋を併設した「三条ベース」を開設、年間延べ16,000人以上が来場する社会課題解決型のコミュニティスペースとなっている。

支援機関、金融機関の皆様へ
講師依頼・セミナー開催などのご依頼は、
下記のプロフィールサイトを参考にしてください。


NANOBRAND公式サロングループLINE
公式ブログ「高橋憲示ノート」
高橋憲示 オフィシャルサイト
JIMOTO BASE PROJECT~未来の子供たちの居場所づくり~

NANOBRAND合同会社
代表社員 / CEO 高橋憲示