
社会課題の現状
経済格差の拡大や地域コミュニティの希薄化により、個人や家庭が孤立しがちな現代。さまざまな「困りごと」が見えにくくなっています。
必要な変化
立場や分野をこえて、互いの課題や資源を開示し、協力し合える場が必要です。個々の問題を地域全体の課題として共有することで解決の糸口が見えてきます。
目指す姿
地域内の小さな循環を生み出し、「困りごと」を「誰かの力になれるかもしれないもの」として再定義する社会。互いを支え合う持続可能なコミュニティづくりです。
「共創は、課題を資源に変える」
地域循環フェスは、2024年から始まった「民間による社会課題解決創造事業」です。衣・食・住の身近な困りごとや、地域で感じるモヤモヤを、「誰かの力になれるかもしれないもの」として持ち寄り、ゆるやかにつながりながら、地域の未来を一緒に考えるフェスとして誕生しました。
社会課題とは、誰かの困りごとであると同時に、誰かの力になれる可能性でもあります。その可能性をひらくために、私たちは互いのスキームや資源を開示し、分野をこえて連携することで、地域に根ざしたソーシャルソリューションを育てていきます。
フェスは「展示」や「販売」だけではありません。人と人が出会い、話し、ひらめく場所です。課題を「隠すもの」ではなく「分かち合うもの」として捉え、やさしく、楽しく、未来を描く時間をともに過ごしましょう。
食の循環
使いきれない野菜を持つ農家さんと、子ども食堂を運営する団体がつながることで、食品ロスの削減と子どもの食の保障を同時に実現します。
場の循環
空いているスペースを持つ事業者さんと、居場所を探している福祉関係者がつながることで、遊休施設の活用と地域の居場所づくりが進みます。
モノの循環
廃材を抱える工房と、創作活動をしているアーティストがつながることで、廃棄物の削減と文化的な豊かさを両立させることができます。
こうした小さな循環の積み重ねが、持続可能な地域社会の基盤となります。フェスではこれらの実例を紹介し、新たなつながりを生み出す機会を提供します。
主要企画①
Community Solutions Forum
社会課題解決に取り組む事業者や団体による出展ブースです。各出展者は自らの取り組みを紹介するとともに、抱えている課題や必要な資源についても共有します。来場者はブースを回りながら、地域内の様々な活動を知り、自分ができる協力の形を見つけることができます。
主要企画②
Social Impact Conference
社会的インパクトを重視する取り組みの共有・議論の場です。社会課題解決事業プレイヤーや学生などの企画者による事業プレゼンテーションを行います。参加者は単に聞くだけでなく、アイデアや資源の提供を通じてプロジェクトの発展に貢献することができます。
主要企画③
Free Clothing Market
衣類の譲渡会は、不要になった衣類を必要とする人へ無償で提供するイベントです。衣類の再利用を通じて、環境負荷の軽減と経済的支援を同時に実現します。
バイオガール 様
バイオガールは開発型ソーシャル・カンパニーとして、社会的価値と経済的価値の両立を目指しています。 環境問題に取り組みながらも、持続可能なビジネスモデルを構築することで、長期的に社会に貢献できる企業体制を整えています。
エソカラエシカル 様
株式会社新潟アパタイトは、有機・特別栽培野菜など安心安全な食品を扱う宅配サービスを展開。2024年より水産加工業に参入し、水福連携プロジェクト『エソカラエシカル』を始動。未利用魚「エソ」の活用で漁業と福祉を支援する新しい産業モデルを創出しています。
新潟大学 様
新潟大学「地域共創特別演習」三条では、学生が地域課題に向き合い、企業や行政と連携して実践的な解決策を提案・実行します。三条ベースを拠点に、ものづくりの現場や地域資源を活かした企画を立案。若者の人材不足や地域活性化に挑む中で、産学官民の協働による“まちぐるみの共創”を体験します。課題を学び、動き、変える力を育む演習です。
開 催 概 要
地域循環フェス2025
~おたがいさまの地域づくり~
つながることで、課題は資源になる
開催日時 2025年10月12日(日)
10:00~16:00
会場 三条市 かんきょう庵
〒959-1102新潟県三条市福島新田乙367
TEL 0256-45-7040
主催:地域循環フェス実行委員会(共催:三条市)
協力:新潟大学(地域共創特別演習 三条)
入場料:無料どなたでもご参加いただけます。
お気軽にお越しください。